実感なき人生

自分でとらえた獲物を自分で食べる。
自分で育てた作物を料理して食べる。
自分で掘った穴に自分で住む。
自分で編んだ服で生活する。
 
普段こういったことをすることは限られている。
釣りとか、家庭菜園とか、DIYとか、編み物とかあるけど、それがメインではない。
 
実際の日常はほとんど分業制だ。金銭によって賄われる。
もっぱら普段の仕事はお金を稼ぐことである。
その仕事が自分が普段生活で実感していないことであれば、生きがいを意識しずらい。
 
例えば、悪い仕事をすると給料が下がるとかリストラされるとか仕事をはずされるとかであればよいが、そうはならない。
とにかく色々と理由をつけて、興味もないような面倒な仕事を押し付けられる。
それでも給料が極端に上がったり下がったりしない。いや、別に給料はもう足りている。
だからもう仕事はそんなに増やしたくないのだが、とにかく仕事を増やされる。別に給料はいい。でもそうならない。
調節したくてもできない。
もし、嫌ならやめるしかない。極端だ。
生活ができる分の給料だけ受け取ってあとは休んでいたいのだが、そうさせてもらえない。
 
同期は始めはいたのだが、徐々にいなくなっていった。会社に対する愛着もあまりない。