おそらくリタイア人の思考

ラクして生きられるんだったらいいけど、
なぜつらい目に遭ってまで生き続けるのか。
そんなら死んだほうがマシだ。
 
これが現代の様々な問題の思考の基礎ではないだろうか。
 
かなりの失業者と自殺者が毎年発生している。
 
この思考は容易に覆せるものではない。
 
だが、根底にだるさが感じられる。
ある先生が、ぽろっと
「規則正しい生活をしていないからだ。」
と言っていたのを聞いて昔は軽蔑していたが、
今はあながち間違ってもいない気がする。
 
昔も自殺者はいただろうが、その抑止力として、
宗教的な発想があるように感じられる。
死ぬと地獄へ行くとか、自殺者は救われないとか。
 
いまの日本には宗教がない。在るけど信仰していない人が多い。
 
宗教もいささか権力者たちが自分たちの奴隷が自殺を図らないために編み出した
「教育」なのかも知れない。
とにかくつらいのは神の所為にしていいし、いいことがあれば神のおかげにすればよい。
 
それにしても逆に、おおよそ疲れきっていてそれでもまだ働き続ける人というのは、
その仕事に使命を感じさらに充実感を得ているからと考えられる。
 
もしそうでなく疲れきっているのであれば、死にたくもなるだろう。
 
自分はそんな時、恨みの気持ちで生きることを選ぶ。