悲鳴

いつ頃だったか。
 
今年の夏か、春頃だったのは覚えている。
とにかく、朝寝ぼけているときに自分が家中響き渡るほどの悲鳴を上げていたのを。
なぜ叫んだのかはよく分からない。
とにかく、絶望的な感情だった。
だから塾講師とかやめるしかなかった。
世の中で働くときにこんな思いをし続けるのだとするなら、不幸だ、地獄だ。
 
生きる意味。
たぶんそれだ。
 
全くもって絶望的な感情だった。
今までの自分がどうとかいう問題じゃない。
この世界に何もなかった。
ただ、その感情を表に出しただけだ。
 
全くもって恐怖と絶望だったのだ。