逆に明らかになる

情報化社会といわれ、ネットの情報は個人にしてみればほぼ無限であり、ネットにない情報はないとまで言われる。しかし、地球の情報を全て抽出したとして、それを保存するのに必要なスペースはやはり地球と同じかもしくはそれ以上のスペースを取るに違いない。よくビデオ画像などが圧縮できたりするが、あれは「繰り返し」が存在する部分があるからできる方法である。地球上の生物が、たとえ同じ種族同士であっても一個一個違うものであることは言うまでもない。しかしながら、経済の論理で考えれば同じ値段の同じ産地の鶏肉は本当は違うものなのに、商品としてならば全く同じものとして扱われる。だから、この発想の元では地球上の情報は相当圧縮できる。
 
逆に言うと、今の人の問題は、この2つの鶏肉の違いについて考えることがないためである。この違いに気づくことこそ、情報化社会の次の時代のステップなのである。