うたかたの夢

今朝、夢を見たが、起きたらあっという間に日常の記憶が脳を支配し、どんな内容の夢であったのか忘れてしまった。
ただ、それを見ることによって、心が回復しているような気がした。
夢の感覚は、あたかも自分が鈴虫かなんかになって湿地帯を飛び回っているような感覚だった。生まれるずっと前の記憶であったように思う。生まれるずっと前を覚えているなんてありえないかもしれないが、昨日の記憶と100万年前の記憶に大きな違いがあるように思えない。
 
今、色々とサボっている。でもおそらく人間、ずっとがんばっているなんてできない。
元気がないといわれるが、それはそのとき自分が生きていること以上に大それた野望が頭の中を支配していたんだと思う。
今はその大それた野望が見えない。心の起動力となるものがない。
働くことに異議はない。しかしながら、働いている人が生き生きとしているような、先輩やお手本がない。そして、そのための知恵がよく分からない。
 
何はともあれ、夢の感覚は、そんな日常の悩みがどうでもなるくらい、本質的なもので、何十億年を貫く強くそして暖かい感覚なのだ。今の人間の社会はきっとまだまだ未成熟なのだよ。